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    2012〜15年掲載

新世界菜館(前編)
大学生の子どもと、4年越しの約束を果たす!
  本連載101回目で、大学に入学した子どもと「ランチョン」に行ったが、その子どもも4年生となり、卒業となった。実は入学後にずっと子どもから「新世界菜館の角煮カレーが食べたい」と言われていた。「ああ、いつでもいいよ」と安請け合いしていたが、なかなかタイミングが合わず、ズルズルと時間が経った。
   なおかつ2020年はご存知のコロナ禍で、大学も休校続きでさらにタイミングが合わなかった。「こりゃまずいな」ということで、子どもが大学に行く数少ない日程と、私の都合を合わせて、2020年11月終わりにようやく2人で新世界菜館を訪ねることができたのだ。
   ただ、子どもの大学での時間割上、11時過ぎに同店に入る。こんな早い時間でも、店内は結構お客さんがいるんだね。さすがは人気店だ。
  
「おかずは2つ」が素晴らしい“ザ・定食”だ!
  4名用のテーブルに2人で座らせてもらう。メニューを見ると定食があるな。「もちぶた肉となすの四川風ピリ辛炒め」1200円。これだ。子どもは「豚角煮カレー」1200円。子どもと一緒なので、春巻400円も注文しちゃおう(いずれも本体価格)。
   出てきた水を飲み、おしぼりで手を拭いていると、注文品続々と登場。これは量が多いな。では、私はまずスープから。キャベツ、ニンジン、しめじ入りのおだやかな滋養ある味わい。続けてメイン。もち豚は薄くスライスされていて、柔らかい。ナスもトロトロ。ピーマンとタマネギはシャキシャキで素晴らしく、おかずを受け止めるごはんも絶妙の炊き加減。
   そしておかずはもう一つ「大黒神島産牡蠣と卵のふんわり炒め」も! 優しい卵とプリプリ牡蠣が食欲をそそる!!(「次回」に続く)。
この「定食」も素晴らしいが、次回のカレーもスゴイぞ!

   いやぁ、今回は私も共同執筆者となった書籍の紹介。『世界の食文化百科事典』(丸善出版)。執筆依頼が来たのが2018年。実に足掛け4年をかけて完成した大辞典ですな。なんと200名を超える執筆者で、720ページのボリューム! 値段も22,000円(税込)と、まさに超弩級!! 私は「外食・レストラン・料亭」の項目を執筆しました。一家に一冊あると、とても便利です(笑)。1月29日発売なので、まあ、とりあえずは大型書店で眺めてみてくださいな。




イメージ
外観
店 名 :
新世界菜館
住 所 :
神田神保町2-2 新世界ビル
サイト :
お店のHP