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    2012〜15年掲載

子どもとランチ同行シリーズ(その2)
日曜日も営業している、
餃子の王道 をゆく店!
  またしても日曜日の午後に、子どもと御茶ノ水にやってきた。子どもは学校のクラブで楽器(クラリネット)をやっているので、そのケースを買いに来たのだ。買物前に食事でもしようかということになり、子どもに「何を食べたい?」と聞くと「ラーメンか餃子」。「どちらがより食べたい?」とさらに聞くと「餃子!」。よしっ、それならば王道の神田餃子屋本店に行こう。
  靖国通りから横丁に折れると店がある。よかった、日曜もやっているんだね。店内はまあまあ混んでいたが、手前の4人がけのテーブルが空いていたので、そこに座る。すぐにお姉さんが水を持ってきてくれた。子どもにメニューを見せると「パリパリ餃子が食べたい」と。650円。それとチャーハンでも食べよう。野菜餃子3個つきで830円。以上、注文おわり!
父娘になんと嬉しい心遣い。スープを1つおまけしてくれたよ
  店内は、おだやかな飲み会をやっているおじいさんの団体、食事をしている熟年夫婦、ひとり飯を食べている兄ちゃんと、なんともゆったりとした日曜の昼下がりという感じ
  そこでお姉さん「スープもう1つ持ってきましょうか?」と。なんと優しい店なんだと感動して、感謝しつつお願いする。子どもは早速、パリパリ餃子を。「これはおいしい!」と大喜び。続けて食べたチャーハンも「これもいい!」と。
  良かった─父は安心してスープを飲むのだった。醤油味のすっきりコクのあるスープで幸せな味。続けて子どもと分けたチャーハンを食べようか。ネギ、チャーシュー、玉子のシンプルな具で、しっとりとパラリの中間でナイスな味です(今月に続く)。
左はチャーハンセット、右は極上の「パリパリ餃子」

  チャーハンだと餃子におかず力≠期待しないでいいからいいね。続けてパリパリ餃子。これは皮がパリパリで具は少しのクリスピー感を楽しむタイプ。もう一つの野菜餃子は皮のもちもち感がステキ。こちらの野菜餃子も子どもは気に入ったようで、3つのうち2つを食べ、チャーハンも大半を食べ、パリパリ餃子も10個のうち8個を食べた。ああ、ここまで食べてくれると、父はとても満足じゃ。自分で食べるのと違う満足感があるな。さて、今度は子どもを「キッチンカロリー」あたりに連れて行ってみよう。ワクワク!
で、懲りずに新刊案内、『かながわ定食紀行 第5巻 まだ食うの?』(かもめ文庫/神奈川新聞社)、よろしくです!




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