「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第104回 - 大衆食堂石川甚三郎

:   白山通りの水道橋近くに、ステキな定食の店が出来たと聞いた。ということで、土曜日の13時に神保町から白山通りを水道橋に向かって歩いていく。お、ありました。ガラス貼りのカウンターだけの食堂。カッコいいな。さらに実力がとてもありそうだ。
  店名は「石川甚三郎」。表にメニューがある。何にしようか迷ったが、ここはチキン南蛮定食（800円）にしようと決めた。この店はごはんのお替わりもできるようだ。偉いな。店に入口近くにある券売機でチケットを買い、手前のカウンターに座り、カウンターの中にいる2人いるおやっさんの1人に渡す。なんとも実力ありげなおやっさんたちだ。
  こりゃワクワクするなと思いつつ待つ。店内は結構混んでいて、男客が多いな。そんな様子を見ていると登場。
:   おやっさんが「メイン、味噌汁、ごはん」を運んできてくれたのだ。メインにはツボ漬けも載っているね。まずキャベツに卓上にあった白いドレッシングをかけ、チキンにほんの少しとんかつソースをかけて準備完了。
  まずは味噌汁。たっぷりワカメとネギの味噌汁。うまみの強いキック力のある味噌汁。いい。続けてメイン。タルタルは玉子がザクザク入ったタイプのもの。食べると、チキンはハードに揚がった唐揚げタイプ。下味もしっかりついたところにタルタルの濃厚かつ甘酸っぱいコクが絡んだ抜群の〝おかず力〟。
  すかさずごはんを食べると、これまたいい炊き加減。おいしい。あっ、チキンの下に、もやしが。芸が細かい。キャベツもたっぷりで野菜のバランスがいいと思っていると、ごはんがなくなった
（→「今月の今さん」に続く）。

「すみません、お代わりを」とおやっさんに呼びかけると、「はい」と丁寧によそって渡してくれる。おやっさん、寡黙だけれど、誠実さがみなぎっているね。そんなところも好き。二杯目はゴマ塩を少しかけよう。ああ、おいしい。このままだと三杯目も食べられそうだが、チキンがまだ大量に残っているので3杯目は止めておこうと思いつつ、キャベツをもりもり食べたのであった。やはり満腹になりました。

店　名 :: ｢大衆食堂石川甚三郎」
住　所 :: 三崎町2-1-16

グルメ部の連載

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