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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第34回 ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪

Hiroko's Selection

  • Imaginary Cities

    @
    Imaginary Cities
    Chris Potter Underground Orchestra

    2015年リリース。クリス・ポッター率いるカルテットに、ヴィブラフォン、ベース2本、弦楽四重奏を加えた総勢11名の構成。4曲からなる組曲のなかでも、ミニマルかつオーガニックな「Pt. 2, Dualties」、そして勢いあるファンクビートでスタートする「Pt. 4, Rebuilding」が表情豊かな楽曲でおすすめ。

  • All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller

    A
    Break Stuff
    Vijay Iyer Trio

    2015年リリース。2014年6月NY録音。結成から11年というレギュラートリオ(ステファン・クランプ(b)、マーカス・ギルモア(ds))との待望のトリオ作。セロニアス・モンクやジョン・コルトレーンのカヴァーを含めた充実の内容で、なかでもアコースティック・ピアノトリオで挑むミニマル・ミュージック「Hood」が最高!!

  • My Life Starts Now

    B
    Llyria
    Nik Bartsch's Ronin

    2010年リリース。ミニマル・ミュージックとジャズを駆使した人気作。ECMからのスタジオ録音では3作目の意欲作で、初期よりも完成度と聞きやすさがアップしていて評価が高いです。収録曲のタイトルは全て「Modul〜」というネーミングで、なかでもリズムがしっかりした「47」と親しみやすいメロディーの「52」が◎♪

  • Mal Waldron Trio

    C
    Free At Last
    Mal Waldron Trio

    1970年1月1日(!)のリリース。マル・ウォルドロンの特徴であるマイナー・キーを組み込んだ陰の要素、端正だけどブルージーで時にラフな黒人らしいタッチを活かし、存在感のあるベースと確実にリズム&ビートをキープしたドラムと相性ぴったりのピアノトリオ演奏!なかでも「Rock My Soul」の硬質な黒いグルーヴが堪りません!

ECMの
最新リリース情報!

 今月は、ちょっぴり気合いを入れて・・・ジャズの有名レーベル、ECMをテーマにお届けします!というのも昨年末から年始にかけて今をときめくジャズメンたちがECMからどんどん新作をリリースしているんです!そんな目が離せないECMから初心者でも聞きやすいおすすめ新作と、選りすぐりの旧作も交えてご紹介いたします♪ECMは1969年、ドイツ・ミュンヘンで設立され、創設者マンフレート・アイヒャーによる常に時代の先端を行く高いレベルの音楽がひとつのブランドとなっています。透明感に溢れたサウンドと、徹底したジャケット・デザインが印象的ですがミュージシャンの新たな側面を引き出すのもECMの特徴です。例えば先月発売されたばかりの@。現代ジャズシーンを牽引するテナー奏者、クリス・ポッターの作品です。近年様々なタイプのサックス奏者が活躍する中、彼の太く厚い音色、そしてパワーある情熱的なスタイルは絶大な支持を得ています。@は彼の新しいプロジェクト第1作目。チェロやヴィブラフォンを加えた総勢11名のスケールの大きな演奏が展開されています。4曲構成の「Imaginary Cities」組曲の密度の高さは、テナーのスキル、パワーだけでなく彼の新たなインテリジェンスを感じさせるもの。まずは雰囲気からジャズを感じてみてはいかが?お次のAは、NYジャズシーンで今最も熱いピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーの最新作!

ECMのミニマルビートと、
45年前の記念すべき第一作

 彼の率いるトリオは、クラブミュージックをアコースティック・ピアノで再現する等、最新の手法で若い世代のファンからも注目されています。Aに収録の「Hood」はデトロイト・テクノのパイオニア、ロバート・フッドへのトリビュート。ミニマル・テクノをピアノトリオでアグレッシブに再現したナンバーで一聴の価値有り!この路線が好みならBもいかがでしょう?スイスのピアニスト、ニック・ベルチュが2001年から結成しているミニマル・ファンクといわれるジャンルのカルテットです。彼は日本に住んでいた経験もあり初期の音楽は"Zen Funk"などともいわれ、ミニマルで硬めな反復フレーズや予想不可能な変拍子ビートで中毒性高し!深〜い音の繰り返しにハマるクラブ・ファンもとっても多いんです!こんな作品はジャズの難解なイメージを取り壊してくれる内容で、すごくいい流れだなぁ〜と思います。そして最後に、1969年から現在まで続く長いECMの歴史のなかでの記念すべきカタログ1001の作品をご紹介しましょう!日本でも人気のピアニスト、マル・ウォルドロンが残したC。50年代からチャールズ・ミンガスやビリー・ホリデイとのバンドで活躍した後、1965年に渡欧しリリースした作品です。彼のトリオ作品で傑作との声も多く、私もECMを意識した初めてのアルバムでした。ジャズのひとつのきっかけとして、試し買いも悪くない!そんなレーベルです。


ライブ情報

  • 2/22(日) 六本木 アルフィー
  • 2/25(水) 六本木 Super Deluxe
  • 2/27(金) 銀座 アルマーニ リストランテ
  • 2/27(金) 渋谷 The Room
  • 2/28(土) 渋谷 Hot Buttered Club
  • 3/12(木) 新宿 Pit Inn
  • 3/17(火) 新宿 Brooklyn Parlor

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