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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第2回 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想いを馳せて

Hiroko's Selection

  • Turkish Women at the Bath

    @
    Turkish Women
    at the Bath
    Pete La Roca

    玄人好みのジャズ・ドラマーとして知られる、ピート・ラロカ。'67年、 Douglas レーベルに残した引退前のリーダー・アルバムです。'60年代後半らしい新主流派的なワン・ホーン・カルテット編成で、その個性的なリズムが近年人気急増中。ブルーノート・レーベルにもリーダー作、『Basra』を残しています。

  • Tal

    A
    Tal
    Tal Farlow

    日本でも人気の'56年の作品。タル・ファーロウのギターに、エディ・コスタのピアノ、ヴィニー・バーグのベースを起用したドラムレスの編成。ブルーノートに残された初リーダー・アルバム、『Tal Farlow Quartet』('54)もコレクターズ・アイテムの筆頭に挙げられる貴重盤!アグレッシヴな快演でこちらもオススメです。

  • Beautiful Africa

    B
    Beautiful Africa
    Beaver Harris
    360 Degree
    Music Experience

    ビーヴァー・ハリスが率いる、ブラック・カルチャーの伝承/発展を目的としたグループ、"360度音楽経験集団"の'76年、2管コンボでの演奏。ジャズ・サンバ「Aladdin's Carpet」や極上のジャズ・ワルツ「African Drums」はよくプレイしています!アフロとモダン・ジャズの作風がミックスされた好盤。

  • Hats Off

    C
    Hats Off
    Mariachi Brass
    feat. Chet Baker

    '65年前後、流行の最先端だったのがメキシコのバンド・スタイル"マリアッチ"。流行に乗ったチェット・ベイカーは、ファンからは、らしくない!と不評だったのか?長らくCD化されなかった本作が解禁!L.Aのレコード会社World Pacificからリリースされた、マリアッチ4部作の1作。実は踊れる掘り出し物です!

出戻りの、
看板屋と弁護士さん!?

 先月からお送りしている神保町ジャズ部。今月も6月の季節ネタで…と調べていると、ジャズメンの意外な経歴を発見!すると、出てくる出てくるジャズメンの裏の顔!これは特集せねば!
 まずは独特のリズムセンスが特徴のドラマー、ピート・ラロカの"トルコ風呂"盤@。変拍子を多用したアフロテイストなリズムに、チック・コリアの冷徹なピアノ、そしてサン・ラ・アーケストラの大番頭として知られるジョン・ギルモアのサックスが絡んだ絶妙なカルテット演奏。彼はこの作品を出した後、ピート・シムズと名乗って弁護士に転身!しかし'97年にはブルーノートから『Swing Time』というアルバムをリリースし、再復帰しています。
 持ち前の超絶テクニックで50年代ハードバップ期を担う人気ギタリスト、タル・ファーロウ。彼は20歳の頃、看板の絵描き=看板屋さんという経歴をもっています。お仕事先だった黒人専用のダンス・ホールに通いながら夜な夜なカウント・ベイシーらの名演を聴き、ジャズを身につけたそう。特にAは、彼のギターにピアノとベースの音色が溶け合い表情豊かに描かれる名作。3つの楽器だけとは思えないほどの様々な色彩感覚は絵描の彼の美的センスがそのまま活かされています。数年後は、彼も再び看板屋さんに逆戻り。が、'69年作『The Return of Tal Farlow』以降再びジャズの世界で多くの作品を残します。

大リーガーと、
ガソリン・スタンド・バイト!?

 フリージャズ・シーンで活躍した、ビーヴァー・ハリスというドラマーがいます。彼は12歳のときにクラリネットとサックスを学んでから軍隊でドラムに変更。サックスの巨匠ソニー・ロリンズのもとでドラムの新しい可能性に目覚めリズム・キーパーから脱却、フリーフォームの道を進んでいきましたが、なんと彼は入隊前メジャーリーグのブルックリン・ドジャースとニューヨーク・ジャイアンツにスカウトされていました!すでに黒人リーグの一流選手だった彼は、音楽のため大リーグをあきらめた過去をもっています。そんな彼のオススメ作品がB
 硬派なドラマーとは対照的なのが、甘いマスクと美声で一世を風靡した白人トランペッター、チェット・ベイカー!超破滅型ジャズマンの典型である彼は、50年代に数々の名盤を残した後、60年に入るとドラッグ沙汰で何度も逮捕される始末。そんな折、彼のスター性がレコード会社の目にとまり、売れ線を狙った企画物Cがリリースされていました。皮肉にもこのシリーズはよく売れて、その印税で何とか生計を立てたといいます。しかし70年にはまたもやドラッグが原因で暴行を受け歯を失い、生活保護を受けながらガソリン・スタンドで働いたというスターの裏の顔。そんな彼の人生を描いたドキュメンタリー映画『Let's Get Lost』(88年、米)も必見です!ジャズとは音も生き方も自由であることなのかもしれませんね…。


ライブ情報

  • 6/22(金) 渋谷 The Room
  • 6/23(土) 鹿児島 Club Cave
  • 6/30(土) 東村山市 Foggy
  • 7/4(水) 昭島市 ジャズドロップ
  • 7/5(木) 新宿 PIT INN
  • 7/12(木) 新橋 第一ホテル ラウンジ21
  • 7/15(日) 吉祥寺 MEG
  • 7/17(火) 六本木 アルフィー
  • 7/19(木) 赤坂 P.C.A
  • 7/22(日) 渋谷 Saravah Tokyo
  • 7/27(金) 渋谷 The Room
  • 7/28(土) 22:00〜 新宿 PIT INN
    〜菊地成孔プレゼンツ [モダンジャズ- ディスコティーク新宿]
    DJ 菊地成孔 大塚広子 他

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