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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第15回 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!

Hiroko's Selection

  • Be My Monster Love

    @
    Be My Monster Love
    David Murray Infinity Quartet

    2013年リリース。250枚以上もの作品に参加するエネルギッシュなベテランの最新作は、マーク・キャリー、ジャリブ・シャヒドといった現在注目ミュージシャンとの演奏と、二人のシンガーを迎えた二つのセッションにより構成。ニュー・オーリンズとパリでレコーディングされ、アカデミックな雰囲気とピースフルな魅力が満載の意欲作。

  • On How Life Is

    A
    On How Life Is
    Macy Gray

    1999年リリース。このファースト・アルバムは世界で750万枚以上のセールスを記録しグラミー賞を獲得。なかでも「I Try」はジャンルを超えて受け継がれる名曲!もともと声にコンプレックスがあった彼女。作家志望だったことから作詞を頼まれ、たまたま代役で歌ったデモテープが広まりアーティスト・デビューに繋がったとか。

  • Today's Opinion

    B
    Equality
    Nasheet Waits

    2009年リリース。すでに現代ジャズ・シーンになくてはならないドラマーのリーダー作。ナシートが所属する“ジェイソン・モラン・バンドワゴン”に、サックスのローガン・リチャードソンが加わり、多様なリズムが強調された躍動的な内容になっている。エリック・ドルフィーの「Mrs. Parker Of K.C.」の現代解釈カヴァーも聴きもの。

  • Gwotet

    C
    Gwotet
    David Murray &
    The Gwo-Ka Masters
    Feat. Pharoah Sanders

    2004年リリース。Gwo-kaとはクレオール文化圏にあるポピュラー音楽のジャンル。ファラオ・サンダースのあのブロウが聞けるのも見逃せない。本物のアフロビートにのって現地のパーカッションとジャズ・レジェンドのホーンが堪能できる。彼らの共作第二作目「Devil Tried to Kill Me」(2009年発売)もこの流れでぜひ!

フジロック出演の
一押しライヴは・・・♪

 夏も本格的にスタート!毎年この時期になると国内各地で音楽フェスティバルが開催されますが、みなさんもうご予定はお決まりですか〜?国内外のアーティストを招聘する豪華絢爛なステージから、地元ミュージシャンをフィーチャーし地域一体を活性化させるようなイベントまで実はたくさんのイベントが開かれています!わたしも夏のフェスはフジロックフェスティバル、東京JAZZと参加してきましたが、この熱気はハンパない!毎回フェス出演アーティストを探すのが楽しみだったりしますが、今月は、フジロックに出演する一押しのアーティスト、デヴィッド・マレイ・ビッグバンドを特集したいと思います!ちょうど彼の新作@がリリースされたのが5月末。デヴィッド・マレイといえばアルバート・アイラーの影響を強く受けたロフトジャズ&前衛的なサックス奏者というイメージがつきものだったけれど、この新作といえば、豪放なパワーのなかにも歌心ある大らかな愛に満ちたアプローチが大きな評価を得て話題になっています。なかでも特筆すべきは、彼がフィーチャーしているメンバー人選のセンス!まずは以前ジャズ部でもとりあげたヴォーカリスト、グレゴリー・ポーターの抜擢。彼の慈愛に満ちた歌声によってグッとソウルフルで親近感ある印象に仕上がっています。そして今年バンドとともに来日も果たすディーバ、メイシー・グレイ。ここではあえてデビュー作Aをご紹介します。

関連作も
要チェック♪

 このデビュー当時からR&Bのカテゴリーの中でもロッキッシュかつブルージー、そのしゃがれた歌声で唯一無二の存在感を誇っているメイシー。マレイの音色との相性はベストマッチではないでしょうか。ジャズとR&Bといったジャンルのコラボや、ベテランが次世代人脈をどんどん引込んでいく動きはとってもワクワクしますね!今回のビッグバンドのメンバーも注目メンバーがたくさん!特にリズム隊は要チェックです。なかでもドラマーで来日を果たすナシート・ウェイツは、現在のジャズビアニストで注目されているジェイソン・モランとの活動で知られる若きドラマー。アンドリュー・ヒルやスタンリー・カウエル、ジャズ以外でもヒップホップ界のBlack Starと共演もしています。彼のリーダーアルバムBでぜひ予習をどうぞ。最後にこのデヴィッド・マレイ、90年代後半にGWO-KA(グオ・カ)といわれる伝統的なグルーヴ・ミュージックに傾倒し2000年代には新たなメンバーを迎えて、アフリカにルーツを向けたパーカッション・アンサンブル主体の作品を残していきます。Cでファラオ・サンダースをフィーチャーしたり、共演二作目ではタジ・マハールと共演したり、この頃から目利きのセンスがキラリ☆ですね!  7/21 北海道岩見沢 JOIN ALIVE、7/22〜24 ブルーノート東京、7/26 名古屋ブルーノート、7/28 フジロックフェスティバルで彼らの演奏がバッチリ楽しめますよ。


ライブ情報

  • 7/26(金) 渋谷 The Room
  • 7/27(土) 19:00〜代々木 白熊
  • 7/27(土) 23:00〜久米川 FOGGY
  • 8/4(日) 江古田 Buddy
  • 8/11(日) 渋谷 MeMeMe1 日限定カレー店開店
  • 8/17(土) 富山 NEWPORT
  • 8/20(火) 新宿Brooklyn Parlor

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