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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第4回 特集 東京JAZZ 2012!!

Hiroko's Selection

  • Friends and Neighbors Ornette Live at Prince Street

    @
    Friends and Neighbors Ornette Live at
    Prince Street
    Ornette Coleman

    ロフトとして開放したオーネットの自宅3F"アーティスツハウス"で、気心知れたチャーリー・ヘイデン(b)とデューイ・レッドマン(ts)を迎えてプライベート的に録音された1970年の作品。彼の作品としては珍しい歌入りの曲と、バイオリンをフィーチャーしたインストの2ヴァージョンを収録。 開放感に満ちた伸び伸びした演奏が◎♪

  • One

    A
    One
    Bob James

    1974年ボブ・ジェーム名義のファースト・アルバム!収録の「Nautilus」は多くのヒップホップ系アーティストがサンプリングしてリヴァイバルも果たしました。ふわふわしたエレピの音とスリリングなベースの対比がとても印象的です。 ユージン・マクダニエルズ作の名曲、「Feel Like Making Love」のアレンジも最高!

  • Back To Oakland

    B
    Back To Oakland
    Tower Of Power

    通産4枚目の'74年作。特に、コーラス入りの込み上げ系ソウル「Can't You See」から、ファンキーなインスト・ナンバー「Squib Cakes」にかけての疾走感グルーヴ感は、これぞまさにタワー・オブー・パワー!この前後の作品、『Tower Of Power』('73)と、『Urban Renewal』('75)も必聴です!

  • Radio Music Society

    C
    Radio Music Society
    Esperanza Spalding

    ジャズの様式も時代とともに変化しますが、21世紀はブラック・ミュージックが融合した自由な形が主になっていくのかも。 ほぼ自身の作詞・作曲で、ヒップホップ界の大スターQ-tipと共同プロデュースした本年度作。 ウェイン・ショーターの'85年作『Atlantis』収録の「Endangered Species」カヴァーも嬉しい。

東京JAZZ出演!
ベテラン2大アーティスト!

 東京ジャズの季節がやってまいりました!超一流のアーティストが、東京国際フォーラムに集結するアジア最大級のジャズイベント!私もDJで出演する今年は9月7〜9日の3日間、いよいよ開催間近ということで、今年出演アーティストをピックアップし、完全独断で(笑)選りすぐりの作品をご紹介します♪まずは、オーネット・コールマン!言わずと知れたフリージャズの中心人物。フリージャズといっても彼は排他的なイメージではなく、時代と共に新しい音楽を追求していきた人。先入観なく聴けば、とても新鮮な感覚を覚えるはずです。特にオススメなのが、1970年録音の@。小気味よく跳ねるドラムと掛け声が飛び交う演奏で、これこそジャズのフリーダム!コミュニティー・ホールとして開放していたロフトでのアットホームで、臨場感溢れる雰囲気が伝わってくる作品です。そんなオーネットに対して、とても取っ付きやすく、都会的でスムージィーなジャズを広めたボブ・ジェームスも同じ舞台に出場します!彼の作品は70年代後半から日本でも流行したこともあり、目にする機会も多いのですが、何から聞いたらいいか不安な方にはまずはAを。1974年CTIレーベルからリリースされた彼のソロ第一弾です。フュージョンやスムースジャズに直接つながる大名作!クールな曲や、穏やかな曲などメリハリがあり、カヴァー曲が多いので彼の絶妙なアレンジを楽しむにうってつけの作品です。

ジャズ界注目の新人も、
あの、ファンク・バンドも!

 そして、個人的に最もうれしいラインナップが、アメリカ西海岸オークランド発のファンク・グループ、タワー・オブ・パワー!彼らは1970年、アメリカで最も注目を集めていたフィルモアのライヴでジミ・ヘンドリクスの前座を務め、デビュー。分厚いホーン・アンサンブル、グルーヴ感満載のリズム・セクション、ソウルフルなヴォーカルが一体となったサウンドが特徴。私もジャズを聴く前から彼らのアルバムを集めてきましたが、特にB!この作品前後の1973年〜76年にかけての作品はどれも最高です!豪華なストリングス/ホーン/コーラス等が起用され、全盛期のメンバーでの安定した演奏が楽しめます。彼らのミドル〜スローなナンバーもソウルフルで素晴らしい!そして1984年生まれの女性ジャズ・ベーシスト/歌手エスペランサ・スポルディングのライヴは外せません!昨年はグラミー賞新人賞を獲得し、オバマ大統領夫妻も絶賛する若き人気スター!若い世代から、ベテラン・ジャズ・ファンも放っておかない今一番旬のアーティスト。一見これがジャズ?と思うかもしれませんが、懲りすぎず、気持ちいい音のリズム、ハーモニーを的確に捉えた演出にどんどん虜になっていくはず!現代らしく楽器の一音一音を高音質の録音で捕らえているのものいいですね。PVの映像美もトータルに楽しめる内容なので、生のエスペランサを見る前にYOU TUBEやDVD付最新作で予習してみては?


ライブ情報

  • 8/21(火) 六本木 アルフィー
  • 8/24(金) 渋谷 The Room
  • 8/26(日) 鎌倉 Venus Cafe
  • 8/29(水) 渋谷 Saravah Tokyo
  • 8/31(金)・9/1(土) 仙台 ADD・Loop Cafe
  • 9/2(日) 渋谷 Ball
  • 9/8(土)・9/9(日) 東京ジャズ 東京国際フォーラム
  • 9/10(月) 三軒茶屋 Orbit
  • 9/12(水) 乃木坂 Cactus
  • 9/15(土) 沖縄 恩納村 Coconut moon
  • 9/18(火) 六本木 アルフィー
  • 9/28(金) 渋谷 The Room

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