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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第33回 ジャズ新世代の来日ラッシュ!

Hiroko's Selection

  • TEN

    @
    TEN
    Jason Moran

    2010年リリース。同作はジェイソン・モラン率いるトリオ、Bandwagon結成10年目に当たる記念すべき作品でその名も「Ten」。なかでもジェイソンの師であるジャッキー・バイアードの「To Bob Vatel Of Paris」、セロニアス・モンクの「Crepuscule With Nellie」が絶品!ジャズの歴史が今に蘇る!

  • All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller

    A
    All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller
    Jason Moran

    2014年リリース。ブルーノート・レーベル社長のドン・ウォズとミシェル・ンデゲオチェロの共同プロデュースによる最新アルバム。伝説のピアニスト、ファッツ・ウォーラーのトリビュートというテーマのもと、HIPHOPやR&B、ファンク、ソウルなどの幅広いジャンルの音楽を通して今の時代に彼の音楽を響かせるグルーヴィーな力作!

  • My Life Starts Now

    B
    My Life Starts Now
    Mark Guiliana

    2014年リリース。曲としての魅力が際立った彼の待望の初リーダー作。同時に即興演奏主体の30曲を収めた『Beat Music: The Los Angels Improvisations』も発売。この"Beat Music"名義の作品は、ミシェル・ンデゲオチェロも共同プロデュースし2013年に2作リリースされています。

  • Nothing Has Changed

    C
    Nothing Has Changed
    David Bowie

    2014年リリース。デヴィッド ・ボウイの50年に及ぶキャリアを一つにまとめ未発表曲も収録した豪華コンピレーション。シングルカットもされた新曲「Sue(or In A Season Of Crime)」ではマリア・シュナイダー・オーケストラとともにマーク・ジュリアナが抜擢!タイトな新世代のドラミングがロックも伝統も越えていく!

ブルーノート・レーベル期待の
ピアニスト、ジェイソン・モラン!

 新年あけましておめでとうございます!もうこの時期になるとすっかりお正月感も薄れていることかと思いますが・・・。そう、わたしも年始から気になるライヴがたくさんでスケジュール調整が大変!今月は、そんな特に見ておきたいライヴを中心に、旬の来日ミュージシャンをご紹介したいと思います!まずは、ピアニストのジェイソン・モランから。'75年米国テキサス州に生まれ、'99年以降名門ブルーノート・レコードからアルバムを9作発表しているピアニストです。彼のキャリアは90年代後半、ジャズの革新を目指すM-BASE派の中心であるグレッグ・オスビーの元から始まりその後更にチャールス・ロイドやポール・モチアンのバンドでECMレーベル周辺のファン層からも大きな支持を得ることになりました。ブルーノート、ECMときたら、ジャズの超売れっ子であります!彼の魅力は、ジャズの歴史を踏まえ、過去の偉大なジャズマンたちの手法をわかりやすく引用していること。例えばそれは、20年代の伝説のピアニスト、ファッツ・ウォーラーを敬愛し、スウィングするハーレムスタイルのピアノ奏法(ラグタイム奏法から発展したスウィングジャズやブルースなどでよく用いられるストライド奏法)を織り交ぜていることからもわかります。彼が注目されているのは、それをただの模倣でなく、変化させることに大きな意識を向けていることです。

新世代ギタリストと、
マーク・ジュリアナ!

 近年のピアノトリオの@や最新作Aでその魅力が味わえますよ!ファッツの名曲「浮気はやめた」(Ain't Misbehavin')はAのハイライトで、ERIMAJや、クリス・ターナーといった新世代ジャズマンたちもカヴァーしました!そう、この流れでご紹介したいのがギタリストの、マシュー・スティーヴンスの来日。ジャマイア・ウィリアムスと、ベン・ウィリアムスとのトリオの構成ということで注目されています。たどってみれば第13回 でピックアップした4作品すべてに参加していました!名レーベルConcordからリーダー作もリリース予定だそうで、こちらも楽しみです。そして3月の来日を控えているのがブラッド・メルドー(p)とマーク・ジュリアナ(ds)のデュオ、メリアナです。昨年リリースされた『Taming The Dragon』で衝撃のエレクトリック・サウンドを提示し話題になりました。マーク・ジュリアナは、昨年12月の来日も記憶に新しいですね。その際オープニングのDJをさせてもらったのですが、新作Bをメインとした生演奏、素晴らしかったです!レゲエのリズムを豊富にとりいれたミニマルかつ硬質なサウンドで、曲ごとに音やタイミングの細かな質を変えて展開していく彼のドラムは、まさに最先端。なんとロックの大御所の新作Cでも聴くことが出来ますよ!ぜひチェックしてみてください♪


ライブ情報

  • 1/23(金) 渋谷 The Room
  • 1/30(金) 八王子 shelter
  • 2/3(火) 六本木 Ark Hills Cafe
  • 2/13(金) 名古屋 mi casa su casa
  • 2/22(日) 六本木 アルフィー

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