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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第30回 たまには、ジャズもポップに大変身!

Hiroko's Selection

  • The Heartbeat

    @
    The Heartbeat
    Lil John Roberts

    2014年6月リリース。自身初のリーダーアルバム。故ジョージ・デュークをはじめ、ロバート・グラスパー、ニコラス・ペイトンらジャズ系ミュージシャンから、ミント・コンデション(クリス・デイヴ参加バンド)のストークリー、女性ラッパーらをゲストに迎えたフレッシュな面々が集結。ジャズとR&B界をつなぐ重要作!

  • Art Official Age

    A
    Art Official Age
    Prince

    2014年10月リリース。1978年のデビュー以来、圧倒的なカリスマ性で多くのファンを持つプリンス。単独名義の最新作は初期のプリンスを思わせる音質とセンス溢れるメロディが魅力。当時のファンから、リアルタイムを知らない世代にもアピールできるリッチなサウンドが楽しめる。 時代にマッチしたファッショナブルな存在感も健在!

  • Where Does This Door

    B
    Where Does This Door
    Mayer Hawthorne

    2013年リリース。ナードなイメージで本格派ソウル/ヒップホップ界で愛されるソウルシンガーだった彼が、ファレルやケンドリック・ラマーといったブラックミュージック界の先頭を走るアーティストと共演!過去のアンセムを取り入れたサンプリングトラックや彼のメロディセンスを活かした極上AORもあり、従来のファンにも嬉しい仕上がり!

  • Girl

    C
    Girl
    Pharrell Williams

    2014年リリース。アカデミー賞にノミネートされた「Happy」が一押し!J.ティンバーレイクの参加など旬過ぎる今年の一枚。“ソフトになったプリンス”の異名をとるファレルは、80年代後半のニュージャックスウィング時代からプロデュースを学び、元N*E*R*Dのメンバーとしても活躍してきたキャリア豊富な大ベテラン!

ロバート・グラスパーから、
プリンスの新譜!

 今月は秋らしく〜しっとりジャズ・・・と行きたいところですが、胸躍るジャズとの出会いが多くて多くて。最近も口コミでこんな新譜出てたんだ〜っていう発見もあり、気づくとジャズを入り口にいつの間にかポップ路線の音に耳が慣れてきているような今日この頃であります。ということで今月はジャズをのりしろに、ポップ路線の流行作品もいくつか取り上げてみようと思います!まずはきっかけの@。フィラデルフィアの名ドラマー、リル・ジョン・ ロバーツのデビュー作なのですが、ロバート・グラスパーが参加してるよ!という情報で発見した一枚です。調べると今年惜しまれつつ世を去ったジョージ・デュークや、ハービー・ハンコックといったジャズの巨匠たちと共演してる!さらにプリンスやスティーヴィー・ワンダー、ジャネット・ジャクソン、アース・ウィンド&ファイアーらソウル・R&B勢とのコラボレーションも経験してきた本物の実力者でした!内容もジャズらしいフレーズが飛び交うピアノやトランぺットをフィーチャーしたものから、ラップを乗せた粋なポップスまでバラエティに富んでいます。そんなタイミングで、今月プリンスが新曲Aをリリースし全米大ヒット中という話題が!今のジャズきっかけで@を聴き、その耳でAを聴いても全く違和感がないことに気づき、すごく今っぽさを痛感したのであります!

売れる秘訣は
ラッパーにあり?!

 プリンスはAのリリースと同時に彼がバックアップするガールズ・バンド=サードアイガールとの連名作品(『Plectrum Electrum 』)も発表していて、2作ともトップ10入り!アルバム2作が同時にチャートインするのはおよそ10年ぶりの記録なのだとか。同時リリースを記念して開催されたイベントでは20代で最も勢いのあるラッパー、ケンドリック・ラマーとのサプライズ共演が大きな話題になりました。Dr.DreやSnoop Doggといった西海岸大物ラッパーに"西海岸の新たなキング"として認められたケンドリックは、今様々なジャンルにフィーチャーされているので要チェックです!ジョン・コルトレーンを叔父にもつプロデューサー、フライングロータスの最新作や、今回取り上げるBもその1つ。Bのメイヤー・ホーソンは、ヒップホップ〜マニアックなソウル、ファンク系ファンから支持を得るインディレーベルStones Throw Recordsから発出したシンガーでしたが、最新作で大手レーベルに移籍し、このケンドリック・ラマーの起用が話題になりました。またBで多くの楽曲のプロデュースを手がけるファレル・ウィリアムスも同じく時の人。Cは今年夏にかけてPV画像が世界中でブームになりました。彼らの参加によって、固定されたイメージのジャンルが、より広く若い層に向けてアピールできるようになってきています!


ライブ情報

  • 10/21(火) 新宿 Brooklyn Parlor
  • 10/24(金) 渋谷 The Room
  • 10/31(金) 代々木 白熊
  • 11/1(土) 江古田 Cobra
  • 11/2(日) 乃木坂 Cactus
  • 11/3(月・祝) 新宿 Pit INN
  • 11/8(土) 大阪 名村造船場跡地
  • 11/9(日) 六本木 EX シアター

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