ナビブラ神保町 2014年5月特集

この街ならではの"オトナかわいい"が見つかる!神保町の雑貨手帳

明治20年創業の老舗「文房堂」

心ときめく画材・版画・文具、そして版画教室も

1階のフロアは親しみやすいフェアを開催

 1887年創業の文房堂(ぶん"ぽ"うどう、と読みます)は、画材専門店としてよく知られた存在ですが、アートスクールやギャラリーも兼ね揃えた複合的なお店です。画材以外の雑貨も充実しており、1階のフロアではシーズンに合わせたフェアを催したり、注目の雑貨が並びます。老若男女、幅広い年齢層が行き交う神保町にマッチするよう、雑貨のセレクトの基準にはバリエーションを持たせているそう。

 とくに目を引いたのは、活版印刷・デザインなどを手がける「まんまる○」さんが、お気に入りのごはん屋さんを紹介する「神保町ごはん」に関連したコーナー。ごはんのイラストを活版印刷で刷ったポストカードは、手描きの温かさが伝わり、とてもおいしそう! そのほか、思わず触れてみたくなる味わい深いカード類がずらりと並んでいます。

活版印刷で刷ったポストカード

活版印刷のグッズが揃うコーナー。いま若い人の間では活版印刷が注目を集めているそう。

老舗ならではの復刻シリーズに注目!

 旬の話題の雑貨が揃う一方で、歴史あるお店だからこそ実現できたのが「名品復刻シリーズ」。「社員のなかでぜひ復活させようという動きがありまして、形になるまではいろいろと大変でしたが、おかげさまで好評です!」と話すのは、スタッフの根本佳代子さん。

 いまでこそ一般的な「大学ノート」も、元々は、1890年に文房堂がオリジナルノートを発売したところ、当時の学生の間でたちまち人気になったのがきっかけとか。今回の復刻版も100年前と同じ製本に倣って、職人さんがひとつひとつ丁寧に手作りしたものです。

 また、当時は作家ごとにオーダーメイドの原稿用紙があったそうで、今回は中原中也、有島武郎がそれぞれ愛用したものが、作家の直筆原稿を再現した表紙付きで登場。復刻版シリーズに文字をしたためれば、いつもより名文が書けそうな予感がします。

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職人技による「帳簿糸かがり綴じ」のノートは、開きのよさが自慢。

「ヒグチユウコさんのグッズも人気です」とスタッフの根本さん。

「文房堂」

住所:千代田区神田神保町1-21-1 TEL:03-3291-3441 営業:10:00〜19:30(ギャラリーのみ18:30終了) 定休日:無休

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1923年創業、建築にいちばん近い画材店

住所:神田駿河台2-6-12 レモンビル TEL:03-3295-4681 営業:10:00〜20:00(土・日・祝/11:00〜19:00) 定休日:なし(B1フロア[額装]のみ水・日・祝休業)

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