ナビブラ神保町 2012年8月特集

祝・ロンドンオリンピック 神保町からロンドンへエール

2人の水泳選手を送る日本大学

過去も何度もオリンピックへ出場の経験のある日本大学。先人の道を今回のロンドンオリンピックでは、小堀勇気さん(法学部1年)、松島美菜さん(薬学部4年)の2名の選手たちが追いかけます。お答え:日本大学広報部、倉澤利彰さん

倉澤利彰さん
水泳部コーチ(法学部学生課勤務)。'92バルセロナ・'96アトランタ五輪個人メドレー代表,'08北京五輪代表コーチ。

2名の現役選手がロンドンへ

――過去、日本大学(在学中)さんからオリンピックへ出場された方々はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

広報部 日本大学(在学、出身含む)からオリンピックに出場した選手は多数おりますため、明確に何人とのお答えができません。2012年ロンドンオリンピックに出場する選手は本学ホームページに掲載しております。

 2008年北京オリンピックには16名の選手(在学2名含む)が出場しており、在学生では競泳・男子400mメドレーリレーで佐藤久佳選手が銅メダル、上田春佳選手も競泳で出場しています。

 卒業生では、シンクロ・デュエットで原田早穂選手,鈴木絵美子選手が銅メダル、野球で村田修一選手が、卓球・女子団体で福岡春菜選手がそれぞれ4位に貢献いたしました。

 2004年アテネオリンピックでは在学中の原田選手と鈴木選手がシンクロ・チームで銀メダル、同じく在学中の森田智己選手が競泳で2つの銅メダルを獲得しています。


三崎町法学部からは小堀選手が出場!

今回ロンドンオリンピックへ出場予定の4選手(現役2選手)。(左から)伊藤華英さん(平成19年経済卒)、松島美菜さん、小堀勇気さん、上田春佳さん(平成23年経済卒)です。伊藤選手、上田選手は神田三崎町にある経済学部の出身です。


――法学部さんから出場される人の小堀選手はどんな人ですか。

倉澤コーチ 身長184cm、体重72kgと恵まれた体格を生かし、スケールの大きな泳ぎが特徴です。自由形とバタフライを得意としていますが、4月に行なわれたロンドン五輪代表選考会では不調のバタフライで代表を逃すも、200m自由形で2位となり男子800mリレーのメンバーとして今回の大舞台へ。

五輪決定後も代表合宿で忙しい中、積極的に大学の講義へ出席し、担当する先生方からも良い印象を頂いています。性格はとても真面目で、特に目上の人との会話や受け答えなど、とてもハキハキとした好青年。

7月上旬より最終合宿のために渡英していますが、オリンピック出場のため前学期の試験が受けられないことから、予め講義を担当する先生からは課題を頂くなどして、遠征中も学業を疎かにしないよう努めているようです。

――日本大学さんのスポーツ(全般)へ取り組みについてお教えください。

広報部 保健体育審議会所属の部について、充実した練習環境及び寮を完備し、選手の活動を支援しております。

――小堀選手へのエールを、お願いします。

倉澤コーチ 今大会は当初の目標である「個人種目(200m自由形、200mバタフライ)での出場」を逃し、やや悔しい思いで臨むことになってしまいました。年齢としては、次回のリオデジャネイロ大会が個人種目のメダルを狙っていく舞台となると思いますが、当時高校2年生で出場した2010年広州アジア大会(800mリレー第1泳者として1分47秒92=当時高校新、銀メダル獲得に貢献)のように、日の丸と日本国民の期待を一心に背負っても物怖じせず、競泳ニッポンに勢いをつけるような快泳を期待しています。

まずは、競泳4日目の7月31日(火)(日本時間18時〜)、その日の午後に200mバタフライ決勝を控えるキャプテン松田丈志選手(27=コスモス薬品)を温存(注1)したとしても、男子800mリレー予選を確実に通過(予選タイム上位チームまでが決勝進出)し、決勝(日本時間8月1日(水)3時〜)で勝負して欲しいですね。

(注1)男子800リレーは、小堀を含めたリレー代表の3名に加え、本来であれば松田選手起用するところですが、予選に限り、個人メドレー代表の堀畑選手らを起用することが濃厚。(7月27日現在)