ナビブラ神保町 2014年9月特集
野球が日本人の最大の娯楽であった良き時代を、「我こそは!」という知識自慢・お宝自慢がネタを持ち寄って、コアな話題(「高橋ユニオンズナイト」「毎日オリオンズナイト」など)で盛り上がるイベント。最も白熱するのがプロ野球事件史で、誰も知らない"あの事件この事件"について語るのが至福の時だそうだ。かつての定例会では、なぜか相撲が表紙になっている『野球界』(昭和21年発行/博文社)が俎上にあがり、議論が白熱した。こうした定例会のほか、「昭和野球かるた」を作ったというからオーバーランも半端じゃない。
ナビブラが潜入した例会では、『アサヒグラフ』(昭和23年)に「六大学主戦投手告知板」の記事を発見した。杉下茂(明治→中日)も関根潤三(法政→近鉄→巨人)もまだ初々しい大学生。同誌は昭和野球史研究の一級資料だそう。 また、同年発行の『スポーツライフ』誌面の覆面座談会では、プロ野球選手・監督のほかに、"街の野球愛好者"が2人も入っているのがすごい! この時代に「野球記者」じゃなくて「野球ライター」という言葉が使われていたことにも驚かされる。こうした発見があるのが昭和20年代野球倶楽部の真骨頂だ。
今年も10月25日(土)から始まる東京名物「神田古本まつり」。その裏で毎年、昭和20年代野球倶楽部をはじめ、野球ファンの間で有名なのが「東京野球ブックフェア」だ(主催者発表/2013年来場者1200人)。 「東京野球ブックフェア」は、地方出版の本や古書、マニア垂涎の野球グッズが所狭しと並び、プロ野球解説者のトークショーなどもある楽しいイベントだ。女性の来場者も年々増え、ごひいき球団のユニフォームを着て参加する人もいる。 野球ファンは、昔ながらのオヤジと少年の世界から、ちょっと華やかな世界になりつつあるようだ。「神田古本まつり」と併せて、「東京野球ブックフェア」(今年は12月14日に原宿レンタルスペースさくらにて開催予定)にも足を運んでほしい。
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」