竹むら

昭和5年創業の甘味の老舗。昔ながらの情緒溢れる店構えは、東京都選定歴史的建造物に指定されるほど。名物は「粟ぜんざい」と「揚げまんじゅう」。著書の「散歩の時に何か食べたくなって」にも登場します。

神田まつや

明治の創業以来、江戸のそばの味を引き継ぐ老舗中の老舗。打ちたて・ゆでたての蕎麦はコシがあってのど越しがよく、そば本来の香りや甘みが楽しめます。著書の「散歩の時に何か食べたくなって」では、「まつやで出すものは何でもうまい」と絶賛しています。

万惣

宮内庁御用達の高級青果店。2階にはフルーツパーラーがあり、ホットケーキやフルーツサンドが食べられます。池波正太郎はとくにホットケーキの大ファンだったようで、著書『むかしの味』では「万惣のホットケーキは天下一品だ」と記しています。

山の上ホテル

昭和28年の創業以来、神保町エリアの出版社に近いこともあって、多くの作家たちが滞在したホテル。館内に缶詰になって執筆活動をしていたことから、「文人の宿」とも言われています。池波正太郎もその1人で、ロビーには滞在中に描いた絵が飾られています。

生家

明治35年に神田猿楽町生まれ。「のらくろ」の原作者である漫画家の田河水泡の妻で小説家の高見澤潤子は秀雄の妹。著書の「兄小林秀雄」の中でも秀雄は、神田猿楽町で生まれたと書かれています。

柏水堂

昭和4年創業の老舗洋菓子店。名物の「プードルケーキ」や「トリオシュー」は大人気。映画監督の小津安二郎や三島由紀夫などの文化人にも愛されたお店です。著書の『向田邦子の恋文』の中で、デートのときの恋人の手土産が柏水堂のケーキで、とても感動したと述べています。

ミロンガ

小説家の原民喜を誘い出し、神田すずらん通りの裏にあった喫茶店「ランボオ」(現 ミロンガ)へ足繁く通ったと言われる周作。昼でもお酒が飲める店ゆえに、当時は駆け出しの作家たちの溜まり場となっていたようです。

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