ナビブラ神保町 2015年1月特集

新春は蕎麦屋で日本酒

試作を重ねた蕎麦の味は絶品「手打そば わたる」

イケメン兄弟目当てで、女子率高し!? 神保町の路地裏に咲く丸窓の小さな名店、ここにあり!

  • イケメン兄弟が切り盛りする、神保町路地裏のお蕎麦屋さん

    店内風景
    木のぬくもりが感じられる落ち着く店内
    蕎麦焼き味噌
    食べ方も食通の愉しみ!しゃもじからこそいでいただく「蕎麦焼き味噌」

     2013年の七夕に開店した「わたる」。店名はご兄弟のお父さん「渡」さんから命名したのだとか。髭が兄の学さんで、帽子が弟の裕(ゆたか)さんです。

     アウトドア好きな兄弟は、「さかいやスポーツ」に足繁く通っていたので、このあたりは勝手知ったる庭のようなもの。「まさか、大好きな『さかいや』さんの前で自分たちの店が持てるとは思ってもいませんでした」(裕さん)

     客層は4対6で比較的女性が多く、時間帯によっては全席、女性客で埋まって、男性は調理場の兄弟2人だったこともあるといいます。

  • 日本酒は自分たちが納得したものしか置かない。

    大信州
    女性に人気の「大信州」は、バランスが良くて、食事にぴったり合う純米吟醸酒
    野菜天麩羅盛り合わせ
    「野菜天麩羅盛り合わせ」は常連さんなら必ず頼む人気メニュー

     自慢の日本酒は、有名無名問わず、酒屋や蔵元主催の試飲会や、馴染みの酒屋からのレアな"うまい酒"情報から厳選したものしか置きません。また、小さい蔵元から取り寄せて、自分たちで試飲することもしばしばあると言います。

     こうした兄弟の様子を、開店前の改装時から興味深く見つめていた人がいました。近所に住まわれて50年になるご婦人です。「ここ、何ができるの?」「蕎麦と日本酒の店です」「じゃあ、私が最初のお客さんになってあげる!」──というわけで、自ら常連客になり、地元・神保町界隈のお仲間を紹介して、日になり陰になって「わたる」を応援してくれます。

     「ありがたいですね。こうした常連さんに喜んでもらえるように、お酒もおつまみもお蕎麦も飽きがこない優しい味のものをお出しできるよう、日々、鍛錬しています」(学さん)

  • 酒の肴は素材を厳選し、手の凝ったものを!

    ゴボウの胡麻和え、豆のお浸し、大根甘酢漬け、ホタルイカ一夜干し、蔵王鴨ロース焼き、イクラ辛みおろし
    こだわり抜いた素材から調理される逸品の数々

     一品料理に使う野菜のいくつかは、福島県・山都、東京・東久留米の農家から直接取り寄せています。野菜のほか、旬の素材を使ったシンプルな料理が多く、ゴボウの胡麻和え、豆のお浸し、大根甘酢漬け、柿の白和え、ユリ根のかき揚げ、イクラ辛みおろし、蕎麦焼き味噌、ホタルイカ一夜干し、蔵王鴨ロース焼き──どれも日本酒にぴったり、杯がクイクイ進みます。

    蕎麦
    軽く飲んだあとにいただくお蕎麦は至福の時!

     自慢の蕎麦は、店の2階で手打ちしたもの。全部で数種類にも及ぶ蕎麦粉を使って蕎麦を作り、その中から季節ごとにおいしい蕎麦を厳選して出しているのだから、おいしいのも頷けますね。

「『わたる』世間(神保町)はいい人ばかり。 うまい日本酒、たくさんあります!」兄の学さん(右)は以前、食品加工会社の研究開発者、弟の裕さん(左)は食品メーカーの営業マンでした

手打そば わたる

わたる外観

住 所:神田神保町2-28
TEL:03-6272-6377
営 業:18:00〜24:00
定休日:土・日・祝

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