ナビブラ神保町 2014年8月特集

夏だ!ワッショイ!ビールが旨い。

夏の陣その一:缶ビールで「美味しいビールの注ぎ方」教えます!

ビール党のあなたに朗報! 家庭でも、缶ビールでビアホールで出されるような泡を作ることができる!

泡はじっくり手間ひまをかけて!

神保町一のビール・マイスター、ランチョンの鈴木 寛さんにお聞きしました。

ナビブラ 鼻の下に“泡ヒゲ”をつけて飲むビールはうまいですよね。缶ビールでも、クリーミーな泡って作れるんですか?

鈴木さん 皆さん、ビールサーバーがないと上手な泡が立てられないんじゃないかと思われがちですが、缶ビールでも瓶ビールでも同じようにできますよ。それには3回注ぐのがコツ。まず最初は、多少乱暴と思えるくらいにビールを勢いよく注いでください。

ナビブラ あれれ、泡ばかりじゃないですか。肝心のビールがあまり入ってないような……。

鈴木さん 泡の層を作って30秒ほど置いておくんです。そうすることで、余分な炭酸ガスが抜けて泡がしっかり固まるんです。落ち着いてきたところで2回目のビールを注ぐと、ほら、さっきできた泡の層がせり上がってきたでしょ?

  • 30秒ほど置いておく
  • 2回目のビールを注ぐ
  • 3回目のビールを注ぐ

ナビブラ あ、ほんとだ。泡とビールのきれいな二層ができた!

鈴木さん これは泡によってビールが空気に触れないようにして、酸化を防ぐ働きがあるんです。そして仕上げに3回目のビールを注げば、ビアホールで出すのと同じビールができます。あとはグイグイ飲んでもらえればいいんだけど、強いていえば、上唇で泡を押さえて中のビールを飲む。そうするとテレビ・コマーシャルのような白い“泡ヒゲ”ができる──これが上手な飲み方です。半分くらいビールを飲んでも、クリーミーな泡がそのまま下がっていって、いつまでもおいしく飲めるというわけ。

ナビブラ なるほど、泡が長持ちして、ビールのおいしさも持続されるってわけですね。ところでビール自体はギンギンに冷やしておいたほうがいいんでしょ?

鈴木さん そうだね、暑い夏は冷え切ったビールを、喉を鳴らして飲むのも爽快だけど、グラス(ジョッキ)もビール自体もあまり冷やし過ぎると、ビール本来の味がわからなくなります。うちの店ではだいたい10℃〜11℃でお客さんにお出ししているので、そのあたりを目安にするといいよね。

汚れが残っていない良い例/汚れが残っている悪い例

ナビブラ よく、グラスの内側に気泡がついていることがあるけど、あれってなんですか?

鈴木さん それはグラスの内側に脂分や汚れが残っている証拠で、ビールの泡もまだらになります。ビアグラス(ジョッキ)を洗うときは、油ものの食器類とは別に洗いましょう。そうすることで、より美味しいビールを飲むことができるよ。

ナビブラ それにしても、見事な1杯だなぁ。ゴク ゴク ゴク、こりゃ、うまいでかんわ! 鈴木さん、最後に読者の皆さんに一言、メッセージを。

鈴木さん “本物の1杯”を味わいに、ぜひ当店へお越しください。私が極上のビールをお出ししますよ! ビールに合う料理も豊富に取り揃えているし、ランチビール(通常サイズよりも小さめのグラス)も人気です。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

ビアホール「ランチョン」

ビアホール「ランチョン」

住 所:神田神保町1-6、営 業:11:30〜21:30(土 〜20:30)、定 休:日・祝

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