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この1、2年の間に登場した小さなカフェたちは、お客さんの多様な好みをダイレクトに反映する新鮮な空気に満ちています。たとえば日本橋の「COFFEE IN THE HOUSE」は、高品質なコーヒーとバリスタ(コーヒーに関する知識と技術をもつスペシャリスト)の人間味を楽しめる場所。従来のカフェスタイルとは異なる、アメリカや北欧の流行を取り入れた新しいコーヒー文化です。
これまでなかったといえば、個人的にもたいへん惹かれる神田司町の「TE TO KA」は、美しい空間で書物とアートイベントとおいしいコーヒーを楽しませてくれる、いかにもカフェらしい魅力に溢れたカフェです。
また、以前はパスタとスイーツで人気を博していた店が、「STYLE'S CAKES & CO.」と名前を変えてスイーツに特化したカフェをスタートさせたり、「avocafe」のようにアボカド料理専門のカフェが登場したりと、新世代のカフェはお客さまに訴えるテーマが明快なんです。
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明治45年竣工の万世橋高架橋が、JRにより商業施設「マーチエキュート神田万世橋」として再生しました。その手の大型施設に“路地裏的な愉しみ”など発見できるのかしら…と思いきや、予想を裏切って歴史ある赤煉瓦のアーチの内部には、カフェ好きの心をとらえる嗜好性の高い小さな名店が勢ぞろいしています。
まずは、コーヒーロースター&カフェによるコーヒースタンドとして評判の「OBSCURA COFFEE ROASTERS」があります。また、山形の食材を使った定食が人気を集める馬喰町のカフェ食堂「フクモリ」の2号店もここに! 長野の有名インテリアショップの東京初出店となる「haluta」では、オオヤミノルさんのコーヒー豆によるエスプレッソやコーヒーを提供しています。
また、ガラス張りの空間の両脇を電車が走り抜けていく屋上カフェ「N3331」は、鉄道ファンにはたまらなく嬉しいでしょうね。
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神保町の顔ともいえる昭和名喫茶御三家「さぼうる」 「ミロンガ・ヌオーバ」 「ラドリオ」は、依然、全国からレトロ趣味の乙女たちが巡礼に訪れるほど有名ですね。その一方で、古くから街の人々の日常を支えてきた端正な珈琲店、愛嬌のある珈琲店が少数ながらも生きつづけているのも頼もしいことですね。
神保町の近所でも「高山珈琲」(神田須田町)や「カフェ・ビィオット」(神田美倉町)で味わえるネルドリップのコーヒーの風味と落ちついた時間はとても魅力的です。また、ちょっと珍しいメニューが満載で、昭和そのものの外観も心をくすぐる「エース」など、いずれも店主がまじめに、黙々と良いお仕事を続けてこられたお店です。
まさに、新旧のスタイルが融合した良さに触れられるのが、ここ神保町界隈の喫茶店。いろんなお店をハシゴして、ぜひ直に味わってみてください!
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」